« 小さな充電池 | トップページ | ブリの氾濫 »

2015年3月19日 (木)

物事の単純化は後から影響する

 サッカーの本田圭佑選手はプレーで自分を前面に出す事で知られている。もちろんチームプレーを考えて献身的な動きもしているが、特徴的であるのは日本代表の試合の時にPKの場面で見るボール保持。「自分が蹴る」と態度で猛アピールする。周囲の選手も「こうなったら止められない」という様子で任せる。
 最近の日本で見るのは「頑張っているんだからやらせてみようよ」という風潮である。本田圭佑選手は特に悪いことをしているわけではないが、同様の任せ方を他でも放っておくと後で痛い目に遭う。
 特徴的なのは今の総理大臣である。嘘をついたりデマで対抗勢力を攻撃したりする幼稚な政治家だが、未だに「とてもやる気があって積極的だからやらせてみよう」が続いている。もはや他の国からの信用は最悪である。
 さらにまずいのは、このような「実力派」を敵に回さないように周囲が放置したり持ち上げたりして、注意する者がいなくなることである。お山の大将は上から組織論を振りかざしヒエラルキーを極度に強調する。結果、周りは揉み手すり手に太鼓持ちばかりとなって、思いつきやわがまま言い放題となる。虎の威を借る狐も現れる。
 嵐の過ぎるのを待っていれば吹き飛ばされないかもしれないが、嵐の後には大きな爪痕が残る。周囲の多くが違和感を感じているのに事を荒立てないように逃げるというのは、結局のところ社会に対して無責任ではないのだろうか?そしてひとりとか少数の闘いを見過ごすのもまた、仲間を見捨てたり犠牲にしたりしているのかもしれない。
 多少でも難しい事は避けて単純な発想に終始し、そうして大局を見ているつもりがいつしか戦争に突入していったのが100年かそこら前の話である。喉元すぎれば熱さ忘れるということわざを無駄にしたくないものである。

|

« 小さな充電池 | トップページ | ブリの氾濫 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/186011/61304663

この記事へのトラックバック一覧です: 物事の単純化は後から影響する:

« 小さな充電池 | トップページ | ブリの氾濫 »